お正月は、年の初めにそれぞれの家に降りてくる年神様をお迎えし、一年の幸せを願う行事です。年神様は健康をもたらし、子孫繫栄や五穀豊穣を授けてくれる神様といわれています。たくさんの幸運を授けていただく、おすすめの過ごし方をご紹介します。
1.大掃除で家の中を整える
年末といえば大掃除。年神様をお迎えするのに家の中をきれいに清める必要があります。大掃除と一緒に、いらなくなったものや長い間使っていないものを思い切って断捨離し、整理整頓を進めるのもおすすめです。家族はもちろん、神様にも心地よく過ごしていただけるように家の中を整えましょう。
2.お正月飾りで祝う
大掃除で家の中を清めたら、お正月飾りを準備しましょう。門や玄関前に置く門松は年神様が家を訪れるための目印、家の門や玄関につけるしめ飾りは、神様が宿る場所の印になります。鏡餅は年神様が滞在するための依り代(よりしろ)になります。お正月が明けたら、鏡開きをしてお雑煮やお汁粉等でいただきましょう。年神様の力が宿った鏡餅をいただくことでその力を授けてもらい、1年の無病息災を願います。
お飾りを飾るタイミングに特に決まりはなく、最近ではクリスマスが過ぎた26日頃から飾りはじめることが多いです。年末なら「末広がり」の8で28日か、キリのよい30日に合わせて飾るのがおすすめです。29日は「二重苦」、31日は「一夜飾り」となり縁起が悪いので避けましょう。
3.日用品を新しくする
身の回りのものをお正月に新しいものに替えると縁起がよいとされています。タオル、歯ブラシといった日用品、食卓まわりのもの、肌着やお財布など身につけるものなど。無理せず日頃から使っているもので傷んでいるものがあれば変えてみましょう。きもちよく新年のはじまりを過ごすことができそうですね。
4.食べ物で縁起をかつぐ
年越しそば、お雑煮、おせち料理は縁起のよい食べ物がたくさん。もともとは神様にお供えした縁起のよい食べ物を、祝箸(両端が細く、一方を人、一方を神様が使います)を使って神様と一緒に食べることで一年の無病息災を願いました。おめでたい正月料理で、縁起にあやかりませんか。
5.初日の出をみる
一年のはじまりに昇る初日の出はとてもおめでたいもの。年神様は初日の出と共にやってくると信じられていました。場所は有名なスポットでなくても、家の窓から眺めるのもおすすめです。元旦は、がんばって早起きして初日の出を迎えるのもいいですね。
6.初詣に行く
年明けに初めて神社やお寺にお参りする初詣。三が日(1月1日~3日)のイメージがありますが、遅くとも松の内の間(年神様が滞在されているお正月の期間:1月1~7日、15日頃まで※地方によって異なります)にお参りしたいですね。お参りするときには、自分の名前、住所を述べたあと「無事に新年を迎えられました」などと、感謝を捧げたあと願い事や抱負を心の中でつぶやきましょう。
7.三が日を穏やかに過ごす
新年を迎えたら、家でゆっくり過ごすのがおすすめです。お正月は年神様が家の中に滞在しているので、その幸運を授かるチャンスです。元旦から掃除や洗濯、料理などの家事をすると福が流れてしまうといわれるため控えるほうがよいですが、なかなか難しいもの。できる範囲でお休みしてみましょう。
お正月の慣習には、新しい年を幸先よく迎えるためのいわれがさまざま。
いつもはやっていないことも、今年はチャレンジしてみるのもいいですね。