神前式だけではなく、教会やホテルなど結婚式の会場はいろいろあります。そして式中の儀式も多種多様。何となく知っているけれど、本当の意味や由来は意外と知らなかったりしますよね。そんなブライダルのあれこれをご紹介します。
新郎新婦が火を灯すためのトーチを持ち、ゲストのテーブルを順番に回りながら各テーブルに設置されたキャンドルを灯していくイベント。4世紀半ば、ローマで聖母マリアのおきよめの日である「主の奉献の祝日(2月2日)」に行われた「キャンドルミサ」が起源ともいわれています。キャンドルのやわらかな灯は、あたたかな家庭の象徴とされ、現代でも人気のあるイベントのひとつです。
マザーグースの詩の中に、
と記されています。イギリス、ヴィクトリア時代から伝わるおまじない「サムシング フォー」は花嫁が結婚当日にある4つのものを身に着けると、生涯の幸運が授けられるというもの。
先祖代々受け継がれているアクセサリーや、母、祖母のウェディングドレスなどが使われ、「受け継がれる幸せ」を意味します。
「新しい生活をはじめる幸せ」を意味します。花嫁衣裳の中では、長手袋や白いサテンの靴などを選ぶことも。
「友人や隣人との良縁」を表します。幸せな結婚をした友人にアクセサリーやハンカチ等を借りるのがおすすめ。
聖母マリアのシンボルカラーである青色は「純潔、清らかさ」の象徴。前面よりも、目立たないところにさりげなくつけるのがいいとされています。
最後の6ペンス銀貨は「富」を表し、花嫁の左靴にしのばせておくと幸せな生活を送れるという言い伝えがあります。
新婦が後ろを向き、後ろを向いたまま招待客に向かってブーケを投げる、ブーケトス。そのブーケをキャッチした人が次の花嫁になれるといういわれがあります。最近では、「幸せのおすそわけ」としてブーケの代わりに、お菓子やキャンディなどをトスしてゲスト全員が楽しめるような演出も増えています。
結婚式の引出物で、淡いピンクやブルーの砂糖がかかった小さな楕円形のお菓子をいただいたことはないでしょうか。ドラジェとは、ヨーロッパでは古代ローマの時代から貴族の間で婚礼や出産などの慶事に祝い菓子として使用されている、アーモンドにはちみつや砂糖シロップをコーティングしたもの。5つのドラジェを包んだものが、テーブルサービスやプチギフトとしてゲストに贈られます。ドラジェの5つの粒は、「幸福」「健康」「富」「子孫繁栄」「長寿」を表します。